ブログ - 20210512のエントリ
昨日は私の誕生日であったことをすっかり忘れていた。誕生日を祝ったことも祝われたこともなかったので、無縁であった。ただ、メガネ屋さんだけは、誕生日おめでとう!、割引料金で提供します、と葉書を送ってくれていた。
我が家の、七百坪の敷地は草花が春を祝い、花盛りである。雑草たちもタマネギやホウレンソウ、絹さやえんどうなどを押しのけんばかりに生い茂り、老いた私の体力など相手にしなくなっている。草刈り機で刈り、野菜の出来ている処は手でむしり取る。生育した玉ねぎは抜いて、軒下につるし、ニンニクは掘り進めているが、まさに手に負えない。ジャガイモは連作して失敗したが、ほうれん草も玉ねぎも出来過ぎて売れず、産直店にも出せない状態である。竹の子も時々堀に行くが、旬は去って、竹に変わりつつある。
小さいままのジャガイモはポテトサラダにし、若い大根は塩漬けにし、玉ねぎは肉じゃがにしたりして食べる。食卓も花盛りになって、最高の味を毎日、頂かせてくれる。手を合わせて感謝する。酒を飲むと、また気分も盛り上がり、食後はソファに寝転がって、ユウ・チュウブでキムジョンヤの顔を見ながら歌を聴く。(雪国)がすばらしく、何度聞いても、涙が出る。彼女と強烈な恋をしている。これだけ情感いっぱいで歌う歌手は世界にはいない、と思える。
他方、世の中はまだコロナに占領されている。昨日から福岡県も緊急事態宣言が施行され、公営の施設はほとんど閉鎖状態で、カラオケも入浴も出来なくなっている。生活苦や悩みを抱えている人々は外にも出れず家の中に閉じ込められた生活をしている。そんな中で、ホームレスみたいだ、と言われたこともあるがわたしは幸福である。
余った野菜は(子ども食堂)に持って行ってあげよう、知り合いにあげよう、と考え、田舎は都市部を助けてあげよう、と思う。今回のワクチン接種において日本の鈍重な動きが問題にされているのは、国民は忠実にコロナ対策に従っているのに為政者が構造や仕組みにとらわれすぎて、その枠を超えて自由に動ききらないことである。