ブログ - 20191014のエントリ
前回のブログは不完全な記事で終わって、申し訳ありませんでした。
「区切り挿入」というよくわからないメッセージが出て、困惑してるのが現状です。
さて、今回にタイトルについては日頃から思ってる事でしたが、台風19号の被害状況を知りたくて、テレビをつけてみると、NHKの連ドラが現れて、男女の結婚申し込みのありふれた場面をワンパターン形式で流していました。そして、わけもなく男女が笑顔を見せるのです。新聞の記事やテレビを見ていて最近思うのは、笑顔ばかりということです。特別に良いことがあって笑うのはともかく、意味もなく笑っているのです。小説家と呼ばれる先生をはじめ、芸能人、政治家、ともかくすべての登場人物がほとんど笑顔を見せるのです。たぶん、写真や動画を撮られる時に、笑顔を要求されるのでしょうが、これではまるで、世の中、幸福いっぱい、という感じではないですか?
それに引き換え、夏目漱石や芥川龍之介、太宰治の顔写真は時代と個性をよく現していますね?要するに、現代は、時代が陰翳を失った、と言えます。影を出してはいけないのです。
だから、実体の姿や効果がでないのです。
もし、わたしが文学賞を来年受けるとすれば、決して笑顔ではなく、この独特な表情をだしてみたいと思います。
今日も朝の五時ころに起きて、ニラ、ギンナン、ヌカの袋詰めをした。7時過ぎに家を出て、バイクで産直店に行って、陳列台に並べた。値札を張り、まわりに出ている野菜の種類を調べ、値段を調べ、売れ残りを探した。
そんなことをしていると、栗を出している老人がいたので、寄って行って話しかけた。
「まあだ、栗がでよるんですか?うちはもう終わりましたがね」
「うちもこれで終わりです」
「この渋皮は包丁でむくんですか?」
渋皮はみっちり張り付いていて、取るのが大変だけど、この老人はいつもきれいにむいて出している。
「クリ剥きハサミでこすりとっています。値段が高いち、言われますが三時間も四時間もかかって、たったこれだけしかむけないんですよ」
見ると、百グラムほどの小袋が五個並べられていて、一袋が五百円の値札が付いている。
「指が腱鞘炎にかかりそうで、もううちで食べるだけにしようと思いよります。八十歳になって、百姓はやめようと思いよります」
自分は72歳になっていたので、その気持ちがよくわかった。
「イノシシが食べにくるけ、電気柵の金だけでも10万円はかかりました。赤字です。米作りもやめました。一千万円もする耕運機なんて買えません」
「そうですね」
「消毒やら肥料代もバカになりません」
「うちは猪も来ないし、自然農法ですから、そんな金はいりませんが、一般の農家は大変でしょう」
わたしはその気持ちがよくわかり、