ブログ - 20191005のエントリ
福岡伸一さんの(動的平衡)という本を何年か前に読んで、納得し理解したつもりであったが、思い返せばそれは十分であったとは思えないことに気づいた。自分ながら人生上の出来事や社会のそれを振り返りながら、やはり、福岡さんの書いてたことは真理であると今、思い返した。
ウイキペディアによると、動的平衡について、以下のように書いてある。
(たがいに逆向きの過程が同じ速度で進行することにより、系全体としては時間変化せずに平衡に達してる状態)
具体的に世の中の動きや自分の人生を分析すると、よくわかり、私自身が高校生の頃から、人生なんてどっちに転んでも同じである、と考えていたことがこの箴言により、真理であったとわかる。タイトルに書いているように、医学が進歩して良くなったように一般人は思うが、そのエネルギーに並行して病気の種類も重さも進むということである。良いことがおこればそれに比例して悪いことも内在して進行しており、悪いことが起これば良いこともそのように進行してるのである。光と陰の関係にも例えられ、実体が強くて輝けば、陰もそれだけ濃くなるのである。冬の寒さが強ければ風呂に入った時の暖かさは格別に強く、エアコンで温まった状態で入ればそんなに暖かさは感じないのである。
戦争がひどくなればその速度で平和を求める気持ちも強くなるということであり、平和主義者たちが平和を訴えれば、次に起こる戦争はひどくなるということである。
この真理を知らなければいろんな出来事に失望することになるが、知っていれば失望は少なくなる。男女間の恋愛や人生の失敗や成功などすべてにおいて適用できる哲学である。