ブログ - 20190809のエントリ
前のブログで、NHKを反面教師だと書いているが、内部に反抗勢力がいないことが逆に組織を弱くしている。単なる一集金人であったわたしが会議の場において、批判的意見をしゃべっていた時、あいつは気違いだという職員もいたが、NHKのことを考えて言ってくれているとか自分たちが言えないことを代弁してくれている、と言う反応があった。こんな事態になったからにはNHKの労働組合も立ち上がって、変革を訴えるべきなのにそんな気配もない。
日本の政界においても、二大政党が闘っていた時代からみて経済も外交も弱くなっているし、本当の意味での左翼・右翼もないに等しい。
ある知人の男性の癌が再発し、手術を受けることになった。
癌細胞は誰でも持っていて、健康時は、正常細胞とバランスをとっている。が、正常細胞が変異を起こして癌細胞になって増え、バランスを崩したのである。免疫療法とは癌細胞を正常細胞に戻す治療である。これを人間世界に転じて考えると、組織に反対勢力があった場合、彼らの意見が正論であった場合、意見を聞いて改革すれば良いのであるが、主流派はそうはせず、反対勢力を潰し、結局は組織自体がつぶれてしまうことが多い。主流派と反主流派が拮抗してるのが良い状態である。正常細胞が強くて、癌細胞と拮抗していれば癌にはかからないし、癌細胞は正常細胞と拮抗することによって正常細胞を強くしているのである。
今の時代は、本質を見失った者が多すぎる。こんな、老女がいる。イベントで皆が食べた弁当の容器を拾い、きれいに洗って再利用している。これに対して、汚いとか残りのおかずも拾っているのじゃない?とか批判するのである。これだけプラスチックやビニールによる環境汚染が問題になっている時、それは良いことだから自分たちもやろう!という方向には進まず、排除するのである。
おかしな時代であるし、おかしな日本である。