ブログ - 20180110のエントリ
これまで一般農法(一時的に枯葉を入れる自然農法をやってみたが続かなかった)で野菜作りをし、石灰、堆肥、化学肥料を入れて作ってみたが、虫が増えて芽が食われ、何もできなくなった。特にフランスから土に混じって入って来たクビナガが大量発生し、畑はほぼ全滅していた。知り合いからチップ農法を教えられ、近所の建設会社で木を粉砕して出来るチップをもらってきて畑に入れ、半年前からチップ農法を始めた。水が要らない、肥料が要らない、もちろん農薬も使わない、そんなやり方で少しずつ効果が出ているようだ。長ネギ、ジャガイモ、大根、ホウレンソウ、カリフラワー、白菜など毎日、観察しているが、はっきり効果が出ているのは大根である。最初に播いた種は全部食われたので、遅蒔きになり、葉はまだ指の長さほどであるが、根が三十センチ以上も長い。これはあきらかにチップが発酵して出た菌が土を食べながら伸び、畑地を深く掘っていったからである。そこはスポンジ状になっているので水をやる必要はないのだ。山の木が日照りが続いても枯れないのと同じである。一般の肥料をやらないから、虫が寄って来ない。クビナガも肥料や腐敗物が大好きであったけど、それらがないので数が減った。
環境にも良い、経済的である、と素晴らしい農法だから少しずつ普及しているが、本格的には広まっていない。チップは普通の肥料と混じるとバッティングすることがあり、農法の転換で失敗する場合があるので専業農家は慎重なのである。
カリフラワーの葉が全体的に薄い色あるが、白い実は大きく美しく、長い葉に抱かれるようにして成長しているし、長ネギも元気よく、ジャガイモも以前より大きいようである。ネットで調べると、チップ農法は二、三年しないと効果が出ない場合があると書いてあるが、わたしのところは専業ではないので心配していない。
チップ農法による野菜が出来れば、親しい人にあげたり、売ったりして、農法を広めていきたいつもりである。無農薬100パーセントの直売所を開いてみたいとも考え、夢が広がる。