ブログ - 20171127のエントリ
昨日、エホバの証人の信者からケイタイに電話がかかり、会って話をした。夫婦連れであった。わたしにとっては自分の考えを試せる機会であり、面白かった。わたしは逆に布教する側でもあった。
彼は創世記から、禁断の木の実、バビロンの捕囚、ノアの洪水、バベルの塔、と聖書を開いて、話してくれた。わたしは聖書は文学として面白く読んでいますと言い、寓話や比喩が文学的だと付け加えた。まさにその通りであった。神が作家であり、キリストは神の子と言われるように神の分身・主人公なのである。このように捉えるとよくわかる。
神が天と地を作り、あらゆる生命を作られた、と彼は言うので、(そんなに力があるのであれば宗教戦争やイスラム教徒のテロなどなぜ防がないのか?)と問うと、彼らは沈黙した。
(あなたたちの信者は何人いますか?)と問うと、世界的に相当な数がいる、と答えるので、(物理化学の法則は地球始まって以来、全人類、あらゆる場所で通用する。それには到底かなわないですよ)と言うと、(その法則は聖書にも書いてある)(それは言語で書いてるので不確かな部分があるが数式はあらゆる国に通用するのです)と反論した。
二時間ほど議論が続き、妻の方はわたしの回りくどい話に少し、苛立ったようであったが、夫は冷静で、重力やエネルギーの法則なども知っていた。
(あなたたちはキリスト教の側から説明し、わたしは物理化学の方から説明するけど、真理を追及すると言う点では一致している)
と言うと互いに納得した。
一週間ほど前のニュースを思い出していた。(量子コンピューターが出来ました。これまでは1と0
の組み合わせの記号だったけど、は1でもあり、0でもあるという考えに基づいています)という内容だった。これはまさに(シュレディンガーの猫)の論理である。毒ガス装置のある箱に入っている猫は(生きてもいるし、死んでもいる)のである。
どの世界も二項対立で成り立っている。
(あなたたちは邪教とかサタンとか言うけど、それは神が必要としているのですよ)
(・・・・・・・・・・・・・・)
(神の正しさを証明するためには対立物を持ち出すしかない。アメリカがイラン・イラク、北朝鮮などの敵国を絶えず必要としているように)
私は言い、彼らは黙っていた。
別れ際に夫の方が、(今度は権威について話します)というので、了解した。