ブログ - 20150406のエントリ

政治家とは何か?

カテゴリ : 
日記
執筆 : 
nakamura 2015-4-6 5:39

 今月の地方選挙において、無投票で議員の出る地域が多い。政治家になろうとする者がいないし、政治家に魅力を感じないからである。年収一千万ちかい報酬を得れる仕事はめったにないし、公約を達成しなかったからといって責任を追及されることもなく金を稼ぐには良い仕事だと考えていたがそうではないということだ。

 政治家になったとして、本人のやりたい活動が出来るであろうか?

 出来ないのである。当選するために投資した金の回収を考えなければならないし、議員の資格を維持して収入の確保をするためには多くの国民が望む政策を絶えず考えなくてはいけない。党派に属していれば党の政策に異論を唱えたり自分の政治信条を出すことは出来ない。政敵もいるし本人の考えに反対する者もいる。

 同時に自分の政治思想を実現しようとして政治家を目指す者がいるのであろうか?ほとんどいないのである。まわりから勧められた、生活のために収入が必要だ、世襲だから仕方ないなど本来の政治家とはかけ離れた状況になっている。強い政治思想を持ち、命をかけてでも国を守り、世界・人類の平和を望む者が政治家になるべきである。そんな人が当選するシステムにしなければならないのだが、現実は多数の票を取らなければ当選出来ない。投票率が50%を切り、過半数からの支持がなくても当選するのが民主主義であり、利権のない少数派が当選することはありえない。

 民主主義制度の矛盾が露出してきている。

顔見知りの町会議員が県会議員になることになった。立候補したこと自体に驚きの声が上げる町民が多かった。町議会で駅南口開発をするかしないのかの住民投票、その住民投票をするかしないのか議論の時であった。彼は開発反対のチラシを見ながら次のようにしゃべった。開発反対の団体は任意団体なのかどうか?金比羅山の杉の木の樹齢が数百年とかいてあるが数十年の間違いではないか?

 住民投票をすべきかどうかの議論の時に的外れとも言える発言しかしなかったし、立候補した時には笑顔で頭を下げた者が日頃会った時には知らぬ顔であった。彼が無投票で県会議員に当選することになっている。団体役員を自称しながら働いておらず、父親が町会議員だった、妻子を養わなければならない彼にとって年収一千万円もとれる仕事につけたことは狙い通りであり、無上の喜びであろう。

 政治業界の部品としては非常に役立つ男である。

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