ブログ - 20140819のエントリ
屋敷の中の雑草が生い茂り、敷地内が歩きにくくなった。刈っても一ヵ月後には元通りに生え、700坪もあるので、刈るのと生えるのとの競争になる。夏草は一日に1センチは伸びる。
知り合いから山羊を借りて食べさせようと考えた。サトランドの佐藤さんの家まで歩いて行った。1キロはある。事前に電話をしていたので彼は畑に立って、ラッキョウの植え付け具合を見ていた。彼は家のそばの湿地帯の除草をしてショウブやブドウやユリなどいろんな植物を植え、カブトムシやアイガモや山羊を飼って自然公園造りをしている。イノシシが田畑を荒らすのでワナを仕掛けて捕らえ、槍で射して殺し人に分けたり自分で食べたりしている。
佐藤さんは笑いながら、山羊はオス・メスで2頭いるけど2頭持っていったほうが良いよ、と言ったが連れて帰るのも大変だからオス一頭にした。山羊の扱いは初めてであったが難しくはないと考えて、紐を引っ張りながら歩いていった。通りの家の中から、「ワー!山羊だ!初めて見る」と叫びながら寄ってきたり、「戦時中はヤギの乳を飲んで育てられなした」と声をかける散歩中の老人にも出会った。
家に帰って草の中にオス山羊を放ちました。最初はぼんやりしてたが、伸びた雑草を食べ始たので適応力が強いと読んでいました。ところがメス山羊のいる方向を向いて泣き(鳴き)はじめ、草を食べながらも泣くのです。柿の葉っぱを食べたりビワの葉っぱを食べたり元気は良いのですが、泣くのです。そのうち慣れて泣き止むと考えていましたが、夕方まで悲しげに泣き続けるのです。どうしようか?明日まで置いておけば慣れるだろうか?とまよいながら日の暮れるのを見て、返すことにしました。
連れて帰る道筋でも泣き続けましたが、佐藤さんの家に近づくと泣く回数は減りました。ケイタイに佐藤さんから電話が入り、「どうしてる?メス山羊が泣いてオス山羊が心配になった」というので事情を話しました。
佐藤さんの家のそばの小屋に着きました。佐藤さんが小屋の運動場に入れるとメス山羊が寄ってきました。オス山羊はメスのお尻の口をつけて舐めました。
「ほうら!どっちも泣き止んだ!」
佐藤さんは言い、わたしも笑いさっぱりしました。
その夜独りで考えました。あんな佐藤さんでもイノシシの子を槍で殺すのかな?俺なら、どうするだろうか?