ブログ - 20121011のエントリ
このタイトルは中国の故事、(人生万事塞翁が馬)と同じですが、余命をひかえた今つくづくと身にしみます。尖閣列島にたんを発した中国の動きと比較して、故事においては中国人はスケールが大きいですね。
ある男の例。
バブルの頃、株式投資に熱中し、一日で100万円もうけた。その金で旅行をするわけでもなく高級車を買うわけでもなく、さらに儲けようと投資した。3年間は儲けつづけた。銘柄を買えば上がり、売れば下がりで、1億円もうけようと考えた。それだけあれば働かなくても食っていけると思ったが、いつの間にか買えば下がり、売れば上がりのパターンに引き込まれてしまった。定年を迎える頃には2千万円の金を失い、年金と退職金で食っていけるかどうか不安をかかえている。
彼が百万円儲けずに損をしていれば深入りをしなかったであろうから、その時儲けたことはその時は良かったが後になれば悪いことであった。
ある男の話。
彼は先天的に腎臓の働きがわるく、インシュリンが十分に分泌されなかった。それが原因で糖尿病にかかり、毎日三度の食事後に血糖値をはかり、インシュリンを打った。その生活を30年つづけ、65歳になった今でも健康で糖尿病にかかることもなかった。禍が福に転じたのである。
ある男の話。
若い頃から食欲が旺盛で何を食べてもおいしく、一般人の二倍は食べた。偏食のない自分は健康をたもつと信じ、(あなた、いつか体をこわすよ!)いう注意を受けながらもダイエットに本格的に取り組まなかった。60歳をすぎて心筋梗塞を起こし、心臓の手術をした。手術はうまくいったのでリハビリに励んだ。これで仕事に復帰できると考えていた時、脳梗塞を起こし、右半身が不随になってしまった。
以上の例は身近にあることです。今の自分の状況が良いことなのか悪いことなのかはわかりません。深く考え込むより、自分なりの人生を認め、エネルギーを燃やすしかありません。