ブログ - 20220827のエントリ
コオロギの声が庭から聞こえ、涼しい風が入ってくる今、夏が終わる気がしてきた。なんとも長い夏であった。コロナの猛襲、ウクライナ戦争の継続、統一教会・霊感商法問題と世の中が騒ぎ、自分にとっては(眼下の敵)との戦いが終わったのであった。
あれから、薄い網ネットでスイカを包んでいたがそれを破られ、食べられた。それで、洗濯のときに使うネットの強いのが100円均一で売っていたので,それで五個のスイカを包んでみた。チャックを閉めた。翌日は来なかった。次の日、驚いた。ネットのファスナーのチャックが開けられていたのだ。アナグマは大きな爪で器用に開き、これを見ろ、と言わんばかりにスイカを食べ、その破片を当たりにばらまいていた。が、食べたのは一個だけであった。さて、困った、と考えながら、一案を考えた。ファスナーを閉じ、チャックの穴と本体にに針金を通し、結んでみた。四個のスイカである。
翌日は来なかった。奴は毎日食べるわけではなく、二三日おきに食べることがわかった。
すると、3日後に、食べられていた。なんと、閉じていたファスナー本体がきれいに開かれていたのであった。引き破ったわけではなく手品でもするようにきれいに開いた。どうして開けたのか?考えてみたがわからない。
そこで残りの三個のファスナーを閉め、綴じ目の三箇所に針金を通し巻きつけ、閉めた。
ネットはすごく丈夫に作ってあるし、針金の巻き目は外せはしないであろう・・、と考えた。
次の日、食べられていなかった。安心したが、油断はできない、また食べられるかも知れない・・・?と考えた。
その次の日からスイカはネットの中で大きくなっていった。アナグマは来なくなった。やつは開けることをあきらめたのか他に食べるものを見つけたのかも知れなかった。庭のクリも大きくなっている。8月の末であるから、スイカはもう成長しなくなる、これで終わりにしようと思い、奥様に電話して、アナグマに引っかかれたスイカがあるけど要らない?と電話で聞くてバイキンが移るかもしれないので要らないという。それで自分で食べることにした。熟させるために縁台で3,4日陽に当てた。中玉くらいのサイズであるが、眺めていると自分の家族のように見えた。唐草模様の着物を着て、本当に可愛いかった。
縁台にまな板と包丁を持ってきて、割ってみた。鮮血を吹き出さんばかりにして体を開いた。まるで大地の鮮血であった!
ゆっくりと味わいながらスプーンで食べていった。無上の美味しさであった!
こんな美味しいものを食べたからには死んでもいいと思った。四分の一を食べ、残りは冷蔵庫に入れた。それから毎日、畑の草刈りをした後に極上の味を味わった。最後に残っていた2個を奥様の持っていくと、一個は熟していなかったがもう一個は美味しく、わたしの食べたのと同じように鮮血の色だったと、言った。