ブログ - 20210225のエントリ

一目惚れ

カテゴリ : 
日記
執筆 : 
nakamura 2021-2-25 10:41

  その女友達は亭主を七十歳で亡くして以来、三年間は喪に服していたが、それからは男に走って行った。色気違いと噂されるほど積極的に求め、相手は十人ほどもいたが、死に別れ、生き別れ、の結果になり、誰とも結ばれなかった。一週間前、十人目の男をガンで、亡くした。彼女はその彼と亭主の位牌にお茶、コーヒーをあげ、手を毎日、合わせるという。二人だけでなく、十人も供養したら、仏壇にのせきれなくなるであろう。

 男と女の出会いの不思議さを、いつも、わたしは考えていた。自分が女にもてないこともあるが、七十三年間、生きて来て、ほとんどの難題は解きほぐせるようになったが、男と女の結びつきだけは解きほぐせない。

 彼女の男性経験をききながら、十人目の男性とはコミュニティー・バスの中でぐうぜん乗り合わせ、世間話をまじえ、そのまま別れたが一年後にまた、乗り合わせ、おしゃべりをして気心が合い、家に誘われて行ったという。男は妻を亡くした孤老であった。

 彼女はその男性の眼のきれいさにひかれたという。顔は不細工で色も黒く、どこがいいのか?と考えたが、一流企業の管理職をやっていたこともあって、頭がすごく良く、女にも持てる、という。癌で入院して以来、日に四度も電話を掛けて来た、という。風邪は治ったかい?昼は何を食べた?というような内容であるが、彼女は彼の言うことを良く聞き、年金生活で苦しい彼に月に五万円の金をやったという。

 この事例について、わたしは考えた。

   割れ鍋に綴じ蓋、という言葉である。それぞれの男女に個性があり、鍋にくぼみがあれば蓋は出っ張っていなければ、鍋が合わさって、、鍋の役目を果たさないのである。だから、その両方の部分は、水が高い位置から低い位置に流れるように、重力・引力の法則で引き合うのである。生物の体で言えばDNAが引力をはっきしてすごい力で相手を引き込むのである。人間の細胞は何十億の数があるのであるら、その力は目に見えなくともすごい力である。

 このようにして、男女は一目ぼれに近い形で結ばれ、一生、添い遂げるのではないか?そのように仮説づけると男女の結びつきは理解しやすくなる。この時間にも、多くの男女が世界中で相手・片割れを探しもとめているのである。

 

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