ブログ - 20191224のエントリ
この言葉はフランツ・カフカが書いているものである。今、母のことを、推理仕立て風に書いていて、その言葉を強く思った。カラオケ教室に通っている頃、歌うことは祈ることです、と女先生に言って、何妙法蓮華経?ですか?と言い返され、理解されなかった。
私の小説はほとんど体験に基づいているので、書くことは思い出して検証することでもある。心が複雑に屈折した男が主人公、つまり、わたしであるので忘れていたことを思い出し、創作が加わって新たな発見をしていくので、書いてる側の心の中はまさに(獅子身中の虫)にかき回されるような状態である。独りで、パソコンを打ちながら、涙をこぼす。
読者の数倍は笑い、泣くのであるから、作家と呼ばれる人々の心中がすごくわかる。まさに地獄と天国を行ったり来たりしてるようなもので、芸術家の中でもっとも自殺率の高いのが小説家であるという事実は納得できる。けれども、その心の動きは、祈りに近いものであろう。一昨日、洗礼を受けた日、その有様をスマフォで撮ってくれた人がいた。それをメールで観ると、勝気なわたしが、両膝を折り、頭を垂れて、神にひざまづいていた。
まさに、祈り、であった。