ブログ - 20180925のエントリ
北朝鮮には暴力団はいない、それは国家自体が暴力団であるからだ。
ある男が、二十年前に言ったが、その言葉が時々、思い出される。なるほどと思うし、それは北朝鮮だけでなく日本もアメリカも国家また、組織自体が暴力を根底にして成立しているからである。宗教団体であっても集会中に乱入者がでれば110番通報するに違いない。
東京で大学生活を送っていた頃、新宿のコンパ(大衆バー)で独り、酒を飲んでいた。隣席の見知らぬ男が話しかけて来たので、雑談をしていると、(いい仕事があるんだけど、やってみませんか?なーに、バンドの連中の動きを見てるだけでいいんですよ)と言った。返事を保留していると、名刺を取り出して、自分に渡した。・・興行、と所属団体が書いてあったのでピンと来た。当時、自分は空手をやっていたので、逞しい男に見えたのであろう。スカウトされたのである。それから、歌舞伎町の喫茶店に入ったりして、二人で時間を潰したが、始発電車が出る頃に、彼は姿を消していた。
今、暴力団は取締り・壊滅作戦にやられ、脱退者も増えて、組織は末期の状態にある。逆に、政権は憲法を改正して軍備力を強めようとしているから、国家権力の強化と暴力団・反体制勢力とは反比例の関係にあることがわかる。暴力団の消滅と共に日本は北朝鮮と同じ一党独裁国家の本質を現すにちがいない。擬制の民主主義が正体を見せるであろう。