ブログ - 20170729のエントリ
わたしの出た高校が高校野球でベストエイトに残ってることを耳にした。テレビの電源を入れたが、白黒粒子ばかりが出て画像が出ない。番組など一年間もまったく見ておらず、エロビデオばかりしか見ないので、テレビもおかしくなったのであろう。
ラジオをかけると、福岡県での決勝戦が始まっていた。相手は強豪だから負けるだろうと思っていたが、なんと3?1で勝った。およそ20年ぶりの甲子園出場である。
高校時代を思い出すと、野球部員が二人いた。顔が赤く日焼けし、他の生徒とは異なっていた。授業中は机に頭を伏せて居眠りばかりし、放課後に息を吹き返していた。わたしは歩きながらも英単語のカードを見、憶えようとする学園生活であった。大学を出て、職に就くと、うちの家系から集金人が出た、と叔父に言われ、劣等感に輪をかけられた。
元気の良い、多感な時代をスポーツで過ごしたその二人がどんな人生を送ったか知らないが、わたしは羨ましさしか覚えない。あの時代を恋やスポーツや文芸で送れたら素晴らしかっただろうと考える。部活をすることさえ両親から許されなかった。
高校野球を聴き終えて、自分の余命を考えていた。庭でたくさんのクマゼミがやかましく鳴き、高校野球の応援、声援の音頭を取ってるかのようであった。