ブログ - 20160919のエントリ
ほとんど毎日、山中を散歩している。心臓のバイパス手術後、4年になるが、散歩して健康であるのがわかり嬉しい。?(声涸らし 残り陽惜しむか つくつくし)なんて言う句が思い浮かんだりする。蝶やトンボなどの姿も人間たちの利便性のために消され、山道もさびしい。
道で時々、フンコロガシというコガネムシに出会う。イノシシや鳥の糞を抱き、食べている。彼らの大事な食料源である。人間界であれば、気持ち悪い、嫌な人生だと見られるが自然界には偏見も差別、権威もなく本当に平等で自由であるから、生き方の選択肢が豊富で生き生きしている。この前の新聞には人間界において新学期が始まると中学・高校生の自殺が多くなると書いていた。人間界は飢え死にこそほとんどなくなったがすべての世界に序列、権威、閥があり、生きにくく、民主主義・資本主義の導入によって貧富の差、階級制度がその美名のもとに張り巡らされ、絶えず互いに監視し合っている。
昨日、ある人と電話で長話になった。息子には一歳半の息子がいて、その将来や育てかたを論議したという。息子の人生は曲道だったのでそんなことのない人生を送らせたいという。良いことだ。一つのレールを想定して生きさせるというが、多くの選択肢を与え、生き方に階級をつけず自由にさせるべきだと話した。
フンコロガシの生き方であっても立派な生き方である。