ブログ - 20141118のエントリ
安倍政権のもとに衆議院が解散し、年末には選挙がある、という報道が流れている。自民党がまた政権を取るであろうが、たとえ他の政党が取ったとしても政治のベクトルが変わることは無いから、税金と時間と無駄使い以外のなにものでもない。
わたしも利権国民の一人ですが、利権国民とは生存権・生活権をもち、利便性、快適さ、食欲、性欲、権勢欲、消費欲、金欲など限りない欲望をひそめている現代人そのものです。かれらは産まれた時からテレビやネットをそばに置かれて、それに依存する依存症にかかり、自転車をこぎながら車を運転しながらスマホの画面に目を向ける重症患者に症状を進行させていきます。画面の世界では食べることの快楽、セックスの快楽、噂話、珍しい話・出来事・事件を知る快楽、利便性や快適生活、他人の意見・考えなどまさに情報が百花繚乱する世界です。多くの者が目を走らせて止め、コマーシャルに目を向けなければ成立しない世界なので多数が関心を持つ材料でなければなりません。そこで選別され、捨てられ、隔離される分野が出てきます。残酷だとか人権上に問題がある、危険な考えかたである、危険なサイトなどと批判が出れば引っ込め削除されます。今、街中を歩いても野良犬や野良猫、ホーレスを見ることはまずありません。子供たちは彼らの存在は知らず、彼らが隔離されていることも知らず、そのうちにかれらはこの世から消えて伝説上の存在になっていくでしょう。ホームレスの存在は生活の保障を訴える政治体制にとっては邪魔であり、生活権を与えて得票の材料にするほうが効果的なのです。
教育の分野においても民主主義・資本主義の素晴らしさを教えられます。小学校・中学校と恐れ多くも文部科学省の検定を受けた教科書で学ばされ、検定を合格させる役人もその思想に洗脳された連中ですから、独裁国家の人民抑圧の状況や封建時代、第二次大戦の悲惨さを訴え、現代の政治体制の素晴らしさを限りなく訴えます。野蛮なことや野生状態は悪いことであり、環境破壊する利便性・快適さ・消費欲・進学熱・天皇制・権威などは立派なことであると骨の髄までしみこませて教えます。民主主義・資本主義が人類を絶滅の方向に向かわせているなどとは絶対に教えないし、そんなことを言う者はわたしがかつて言われたように(今の時代に生まれてくる人間ではない)のです。
利権国民がこうして作り上げられていくと、待ち構えていたように政権を狙う政党は求めに応じる公約を掲げ、利権国民はそれに投票します。利権政府が登場し、産業・メディア・教育などすべの分野に網を張って常日頃から利益供与をおこない買収活動を行い続けます。
これを繰り返すのです、自然が崩壊するまで進んでいくでしょう。例え野党が政権をとったりしても多数決原理が基本である民主主義は人間の欲望を得票の交換条件にするしかありません。
人類史的にみると人間が知性を持ったことがすべての原因です。知性を持ったために人類繁栄のメリットを得たが絶滅のデメリットも持たされたのです。