ブログ - 20200228のエントリ

現心(うつつごころ)。

カテゴリ : 
日記
執筆 : 
nakamura 2020-2-28 8:06

  昨日の毎日新聞の夕刊、その第一面に(レピー小体型認知症)、の小見出しが載っていた。

 おどろいたことに、私の体験が病名として、世間に出たのであった。自分は小学校の通知表には、責任感は強い、ただ、情緒不安定であり、協調性に欠ける、と、レアを象徴するようなコメントがいつも書かれていた。中学校に入ると、下校後、仮眠をとり、午後十時ころから、外に出、他人の家を覗き見したり、自分の家の中や庭を夢遊病みたいにうろついたことがあった。

 高校の時、下校後に、家でうたた寝してる時であった。棚の人形たちが歩いたり、踊ったりしてるように見えたことがあり、目覚めると動きを止めた。精神科医にみてもらえば、良い材料になり、当時としては世界的な大発見になったかもしれないが、五十年後の今頃ごろになって、病名がつけられるとは医学が発展してるように見えていかに立ち遅れてるかの証である。

 でもそれは、認知症ではなく、幻覚症状であろう。

 今(72歳)は時々、眼覚めの夢うつつの時に、男の座像が現れるようになった。額縁入りの遺影のように、無表情で静止していて、黙って自分と向き合っている。向き合っているというより、はめ込まれた写真のような感じである。週に一、二度、、足元の方、右手の本棚、左手の畳間に現れ、よく確かめようとすると消える。同一人物であるようだが、はっきりしない、見たこともない顔である。一年ほど前は驚いて怒り、寝たまま、蹴り上げて、足をガラス戸にぶつけたこともあった。

 毎日新聞には、目ざめに現れる幻視であり、脳の神経細胞にレピー小体と呼ばれる物質がたまって起きる、具体的な幻視で、認知症の一種である、と書いてある。

 なぜこんなことを書くかというと、今、(遺影)という題で、小説を書いていて、その眼覚めの出来事が物語の始まりになっているからであった。ストーリーは何度も変えたがほぼ決まった。ただ、物質だけが原因ではなく、心理的な要素を加え、幻視の男と主人公はどんな関係なのか?掘り下げげて書いていっているいので面白い。最初は、夢枕の男、という題であったが、遺影、と変えて、少し、深みが出たように思う。

 毎日新聞に掲載されている人のように、自分にとって、幻視を見ることは楽しく、面白いので、毎朝でも、現れて欲しい。男ではなく、女であれば大歓迎なのである。さらに、幽体離脱して、魂がこの世とおさらばしてくれれば、無上な喜びになるであろう。

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