ブログ - 20130117のエントリ
わたしたちは産まれると母親の乳を飲みます。母親は子供の顔を見ながら授乳をしますが、それに飽きるとテレビの画面を見て笑いかけ、子供に乳を与えるようになります。まだ意識の育たない乳児でもそのことに気づき母親の存在よりテレビのほうに関心をもち、その世界を知り、親しもうとするようになります。テレビの洗礼を受けるのです。そこは苦労をしなくてもそしてこの世の真実を知ろうとしなくても、美味しい料理があり、素敵なパパとママそして美男美女が笑いかけるのです。いつも(ハッピイ!ハッピイ、!幸せいっぱい)の世界なのです。こうして学校教育を受ける前からテレビに向かって十字を切るようになり、その世界の信者になっていくのです。そのほうが迷いがなく、価値観も預託できて安心気楽なのです。こうしてテレビにコピーされた人間が大量生産され、体制の一細胞となって、キレイキレイ社会をつくり、自然破壊をしていることにきづかず、無農薬農業を標榜しながら田のあぜ道に除草剤をかける人間ができるのです。
歳をとり、死ぬ間際になり、病院に入っても隣の患者と人生や死について語り合うわけでもなく、イヤホーンを耳にあて、顔の傍にあるテレビを見ながら、世を去っていくのです。