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8月6日の灯篭祭りの夜です。10人近い子供たちが集まりました。原田さんが作った竹の灯篭、いろんなデザインのが15本くらいありました。そのなかにロウソクの炎を入れ、夜が来て輝きが増すと、すごく幻想的でした。女の人たちが手作りしたウドンをいただき、畑でとれたカボチャとゴーヤ、ナスの煮付けを食べました。野菜の育て方などの話をし、子供たちは灯篭の炎によろこんで行ったり来たりして、思い深い夜でした。
7月9日の(七夕まつり)はわたしの弟も参加しました。(お金が欲しい)とか(自給自足の生活を手にいれたい)などと願い事を書いて竹ざおを掲げましたが、はたして願いは届いたでしょうか?子供たちも大人たちも真面目な顔をしていろんな願い事を書いていました。
集金の仕事をしている私は毎日いろんな人と出会ってきました。原田さんとの出会いは不思議で、半ば夢をみたように感じられます。宗像市の農村の廃屋、そこに人の気配をみつけ、さっそく駆けつけたところ、現れたのが原田さんでした。わたしは仕事のことより人物のほうに興味をひかれ、赤土を山から運び、雨漏りしている屋根にぬって瓦を葺き替えたり、崩れた壁に泥を塗ったりして、古民家再生をしている姿を見、自分がやりたかったことをしてくれていることがわかりました。その行動に潜んでいる精神に共感したのです。捨てられた古板を見つけては磨き、筆で(愛、夢)と書いて命を与えてあげる、それを詩に書く、そんな優しさと大らかさがわたしの波動とすごく共振し、まさに(自他正同)の経験をさせてもらったのです。原田さんの慈愛のたまものであるその納屋はギャラリーとして完成しつつあります。(詩を食べる店)という名前でなんともロマンチックではありませんか!その中で座ってコーヒーをいただいた時は彼のオーラに包まれ、別世界に行ったような至高の幸福感に満たされました。自分の人生においても稀有な経験でした。
もっと近づき、原田・ワールドに入っていきたいと思います。