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: 待合室の片すみで春を待つ
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待合室の片すみで春を待つ
nakamura
2011-12-29 23:35
2184
0
二つの花は自分達が(花)と名づけられていることをしらず、庭のほうを向いたままおしゃべりをしたり空を見たりしていた。時がたつと言うことも知らず太陽の動きや木立の若葉や花や落ち葉の移り変わりで季節を知った。
背後では病院を訪れた人間達が小声で話したり、新聞を読んだり、黙り込んで目を閉じていたりしていた。何人かは顔を見せなくなったが、待合室で噂になることもなく、新しい通院者と入れ替わった。二つの花は気配に敏感だったので人の入れ替わりを知り、いつも優しい声をだすおばあさんはどうしたのかとか週刊誌ばかり読んでいたおじいさんはどうしたのかとか、そんなことを話し合うこともあった。
緯度 : 33.83962342 / 経度 : 130.62057495 / ズーム : 10
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